準備)下地調整について
- 下地は薄手の壁紙を施工する場合と同程度に平滑に仕上げて下さい。
- 既に塩化ビニールクロスが貼ってある場合、コンクリート・モルタル・ベニヤ・ダイライト等の下地へ直接施工する場合は最初にシーラー処理を行ってください。
- 石膏ボードとダイライト、石膏ボードと合板などの 異素材のジョイント、ダイライト同士のジョイント 及び右図の赤線部分に下地材料のジョイントがある場合には、グラスファイバーテープをふせこんで施工してください。
在来工法、ツーバイ工法などの木造構造、木質下地の場合は出隅及び入隅コーナーの補 強施工を行ってください。(コーナービート・テープの使用)
1)パテ処理の基本的な作業について
1-1パテの充填
ボードジョイントの不陸状況が2mm以内になっていることを確認してから下パテの充填を行います。(この時の充填巾は、不陸の状況により変わりますが、2mmの不陸 がある場合は 80mmから 100mm前後の巾になります)
ビス穴は、突起が無いことをヘラで確認してから充填してください。(通常のビニールクロス下地処理と同様に施工してください)
1-2上パテの充填
上パテの処理は下パテの 2 倍の巾でパテ付けしてください。(通常は約 15cm~20cm・・・不陸 2mm程度時)また、このときにパテ付け両端のパテアシをなるべく残さない様に行うと後の処理がらくになります。
上パテの終了後、不陸の状態が改善されない箇所は部分的に2度目のパテ付けを行っ て平滑になるように処理してください。
1-3パテのサンディング処理
上パテの乾燥後、必ずサンディング処理を入念に行ってください。
必ずファイル(ペーパーあて木)を使用して、パテアシを完全に消してしっかりサンディングしてください。
2)糊付けについて
標準的な作業です、糊は濃い目に!!
- 既調合タイプのクロス施工様の糊を使用してください。(推奨品:ウォールルボンド 100 矢沢化学工業)
- 現場調合タイプの糊を使用される場合は、濃い目に調合し、よく攪拌してご使用ください。
- 糊が付く恐れのある部分はあらかじめマスキングテープなどの養生を行ってください。
3)施工可能時間と折り畳み方について
基本作業
- 糊付け後、一般的な壁は2時間以内に貼ってください。
- 天井・吹き抜けなどの部位は折れシワの発生に注意して貼ってください。
- 糊付け後、20~30分程度のオープンタイムの後に貼ってください。
4)貼り付けについて
難しくはありません、オレフィン製クロスの施工と同程度の難易度です!!
仕上がり巾が 950mm以下になるように、スリッターを使用し両端 15mmは使用しないでください。
ジョイントは重ね切りとして、定規を使って切り口を安定させてください。
貼り付けには、なでブラシを使用し、壁紙施工の基本どおりに、はじめに縦方向にエアーを抜きながら貼り進めてください。
ボードのジョイントパテ処理面の上で、ワンダーペーパーをつなぐことはやめてください。また、糊の付着を防ぐ為にカットテープを使用してください。
5)入り隅と建具廻り、巾木の施工
入り隅は必ず入り隅ジョイントとし、建具廻りや巾木の施工も薄ベラで切り取った後にアクリルコークを入れて端末を処理してください。
入り隅の上下部位は入り隅に沿ってカッターで切れ目を入れてから処理してください。
6)天井・吹き抜け部位の施工
理想は2人で施工を!!
施工上、特に 2人施工の必要はありませんが、スピーディーにシワを気にせず施工した い場合は2人施工をお勧めします。
7)ペイント
- デボーペイント、ベンジャミンムーアペイント共に水希釈の必要はありません。缶を開けて、良くかき混ぜそのまま使用してください。
- デボーペイント、ベンジャミンムーアペイント共にウーローラーによる塗料の飛び散り(飛散)を防止する機能が付いていますが、施工の際には汚れても良い服装をご着用ください。
ワンダーペーパー施工後、ペイントに入ります。
ペイントがつく恐れのある場所はマスキングテープなどを使って養生をします。
7-1入隅からスタート
7-2大面積はウーローラーで
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