明るすぎず、落ち着いた雰囲気で室内空間を満たしてくれる。
クロスでは表現できない質感です。
三井ホーム株式会社
チーフデザイナー・マネージャー
住野 剛士(すみの つよし)
自宅の設計を進めていたときのこと。せっかくなら「クロスでは表現できない壁」にしたいと思い、さまざまな仕上げを検討していましたが、それまで扱ったことのある壁材がどこかしっくりといかずに悩んでいました。求めているイメージに比べ、珪藻土は少し重たい気がする、漆喰の白さは少し固すぎる…、左官材ならではの“塗装仕上げ”にも魅力を感じていましたが、施工性やコスト面、メンテナンス性も考慮するとなるとなかなか選択できずにいました。そんなときに、以前会社の先輩に教えてもらったペインティングウォールのことを思い出したのです。
まずはサンプルを取り寄せ、実例を見せていただきました。塗装前の壁は、キレイな白でありながら明るすぎず、室内空間を落ち着いた、柔らかい空気で満たしてくれるような気がしました。手ざわりの良い印象すら感じさせるほど。はじめて使う壁材でしたが、施工性やコスト面でも優れていたため、自宅の壁に採用することを決めました。ペインティングウォールの壁は、下地の紙の上から塗装しているためなのか、和紙を貼ったような柔らかい雰囲気です。光が当たったときの自然の微妙な凹凸も、クロスでは出せない“風合い”を感じさせてくれます。
クライアントへの提案でも、施工性やコスト面での制約があるケースは少なくありません。そんなときに、ペインティングウォールなら、それらを考える必要なく質感を表現することができます。
三井ホーム株式会社
チーフデザイナー・マネージャー
住野 剛士(すみの つよし)
三井ホーム株式会社にて、でチーフデザイナー・マネージャーを務める。
入社以来17年間、顧客のニーズと向き合った丁寧なプランニングをしている。